球を描いてみましょう2


では球の立体感を出してみましょう。
球を「明部」と「シャドウ」に分けたらとりあえず「シャドウ」を一様に塗ります。そのとき足元の(投影された)シャドウを一緒に描きます。
明部を日傘に例えると足元のシャドウの形が理解しやすいと思います。
次に
ボリュームを感じさせるには「明部」で勝負します。
視点を光源と重ねて明部を見るとトーンは中心から同心円上に広がるグラデーションとして観察されます。

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明部を横から見ると、トーンは光軸に対して扇形に広がるグラデーションに見えます。
a点から明暗境界線までだんだん暗くするにはどうすればいいでしょう?
このグラデーションを表すには光軸に直行するようなストロークが合理的ですね。
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シャドウには反射光が観察されるのがふつうです。
床や周りのものではね返った光がシャドウをボワ〜っと照らします。
つい明るくし過ぎですが反射光は控えめにしておきましょう。

以上のことををかなり模式的に描くと下のようなプロセスになります。

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上の模式図では足元のシャドウをステップ3で描き込んでいますが、ステップ1で描く方がベターです。