円柱を描いてみましょう2


ではトーンを付けて立体感を出しましょう。
手順は以下の通りです。(白い円柱とします)

1. 明部とシャドウに分ける
光が届く範囲の限界を明暗境界線(図中のT)といいます。そのシャドウ側にトーンを付けます。
このシャドウのトーンに関して、ストロークの方向はあまり重要ではありません。とりあえず一様に塗れればOKです。
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上から見るとこんな感じです。
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2. 明部のボリュームを出す
まず、光がやって来る方向をチェックします。
側面の最も明るい「列」(図中の a )は光源に対して正面を向いています。
そこから明暗境界線までだんだん暗くします。これをグラデーションと言います。
そのときのストロークは軸方向にするのが合理的でしょう。
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3. 足元の影も付けてあげましょう。
影の起点は明暗境界線と一致します。
(ちなみに側面へ補助的に周方向のストロークも使ってかまいませんが、必ずしも必要ではありません。そんな線は見えないのですから。)

まとめ。
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上の模式図では足元のシャドウをステップ3で描き込んでいますが、ステップ1で描く方がベターです。