フクザツな人体
10/08/07 16:54 格納先:デッサンのアプローチ(トーン)
ふたたびルーベンスです。
これまでに見てきた方法で、<サムソンの上半身>を模写をしてみましょう。
「茶色」の紙をベースとします。これより濃いトーン(主にシャドウ)を「焦げ茶」で描きました。
その上にベースより明るい明部のトーン「肌色2色」+ハイライト「白」にてボリュームを表現しました。(右画像クリックで拡大)
上の模写に使った色数は紙の色も含めて5色です。これらの色は「混色」されるのではなく、画面の上で層状に重なっています。
「描けば描くほど絵が気持ち悪くなる」とお悩みのアナタ!
表面上見える色を直接塗ろう(これはダイレクトペインティングまたはアラプリマと呼ばれます)とするのではなく、固有色→シャドウ→明部(+ハイライト)と、光の現象ごとに分けて描くことをお勧めします。
階調豊かなグラデーションをパレットの上で作り出すのではない
ところがポイントです。あえて色数を制限し、ひとつひとつのプロセスを理解しながら進むことで結果としてフクザツな表現が出来るようになります。
そしていつかまたダイレクトペインティングに戻ったら良いじゃないですか。
ところで、実はルーベンスは「油彩画」に関してはこのようには描いていません。
ですが、前回アップした彼の素描に見られるような訓練が、彼の「モノの見方」のベースになっていると思われます。
これまでに見てきた方法で、<サムソンの上半身>を模写をしてみましょう。
「茶色」の紙をベースとします。これより濃いトーン(主にシャドウ)を「焦げ茶」で描きました。
その上にベースより明るい明部のトーン「肌色2色」+ハイライト「白」にてボリュームを表現しました。(右画像クリックで拡大)
上の模写に使った色数は紙の色も含めて5色です。これらの色は「混色」されるのではなく、画面の上で層状に重なっています。
「描けば描くほど絵が気持ち悪くなる」とお悩みのアナタ!
表面上見える色を直接塗ろう(これはダイレクトペインティングまたはアラプリマと呼ばれます)とするのではなく、固有色→シャドウ→明部(+ハイライト)と、光の現象ごとに分けて描くことをお勧めします。
階調豊かなグラデーションをパレットの上で作り出すのではない
ところがポイントです。あえて色数を制限し、ひとつひとつのプロセスを理解しながら進むことで結果としてフクザツな表現が出来るようになります。
そしていつかまたダイレクトペインティングに戻ったら良いじゃないですか。
ところで、実はルーベンスは「油彩画」に関してはこのようには描いていません。
ですが、前回アップした彼の素描に見られるような訓練が、彼の「モノの見方」のベースになっていると思われます。