デッサン基礎コース
デッサンに必要な基本的な知識を、「ロジカルに」「体系的に」お伝えするために作られたプログラムです。
モチーフを前に途方に暮れてしまわないよう、ステップを明らかにしつつ、さまざまな原理を解説します。講師のリードに従い、ひとつひとつ手順を踏めば出来るようになることは多いものです。プリントに加え、動画による解説も充実させつつあります。
前半は基本的な事柄を鉛筆デッサンで学び、後半は徐々にパステル画へ誘導します。「モノトーンから色へ」ギャップがないように「筋を通す」ことが考慮されています。
ビギナーに限らず、経験者の方にも新しい知識が得られるオススメの内容ですが、履修は任意です。
それぞれの課題を2〜3回のクラスでクリアしてゆきます。
個人差がありますが、15課題のすべて終わらせるには、以下の期間が最短の目安です。
・月4回の方は、おおよそ6ヶ月
・月2回の方は、おおよそ12ヶ月
コースには以下の学習内容が含まれています。
1、立体の基本形3つ (パースの基本、陰影のつけ方)2、基本形の応用 (変形・組み合わせ)
3、シルエットのアプローチ (ネガのスペース、グリッド線の活用)
4、プロポーションを測る (補助線、測り棒の活用)
5、明暗を決める要素を知る (明暗境界線、光源と面の関係)
6、明部とハイライト (物理的現象の理解、質感描写)
7、デッサン・絵画の基本の型 (4つのステップで整理する)
8、中間調から始める (合理的な描き方、色画用紙の使用)
9、頭部の練習 (空間での姿勢、補助線の活用)
10、パステルと鉛筆の混合 (白のコントロール)
11、肌のモデリング (フルカラーパステル)
12、パステルと色紙・水彩絵具との混合 (表現の可能性を広げる)
コースの後半にパステルを用いる理由は:
◯ 鉛筆デッサンの練習の後、色を使い始めるときにつまずく人が多い。パステルは、鉛筆と同様「ドライメディア」である。水彩や油彩のように溶剤の扱いに気を取られずに、鉛筆の延長のように描写に集中できる。◯ パステルは、顔料(色の元となる物質)をほぼそのまま固めたものである。絵画とはつまるところ「画面に顔料を乗せる」行為であり、まずは最もシンプルな材料で体験を積むと良い。
◯ 特に、白顔料の使い方を知ることは非常に重要である。
◯ パステルで画面への重ね方を学んだら、その体験と比較しながら油彩画、アクリル画などを学ぶことができる。画面上で実現しようとすることは、パステルも油彩も基本的には同じである。
◯ 比較的安価で手に入り、匂いもなく、準備や片付けが簡単である。
パステルは日本ではあまりポピュラーな材料ではありませんが、ドガやルドンは素晴らしいパステル画を残しています。ぜひ、皆さんにもこの画材と仲良くなってほしいと思います。
基本的な絵画の原則が理解できていれば、画材を持ち替えても、混乱はしないはずです。「基本の部分は、同じ」「ここだけ違う」といった考え方が身につくと、数種類の画材が使えるようになり、描くことが俄然楽しくなります。
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